退職金に関する法令・判例<7>
日々現場で起きている問題に、裁判所がどのような判断を下しているかを学びましょう。
【退職金規程の不利益変更の効力を肯定した判例】
大曲市農協事件
(最高裁三小判決 昭和63年2月16日)
請求内容
7農協の合併のうち、支給率が下がる1農協の職員が農協合併前の退職金支給基準で退職金を支払うように請求した。
判例主旨
七つの農協の合併に伴う統一就業規則の作成の一環として一つの農協の退職金の支給率が引き下げられた事件については、変更の必要性が非常に高いこと、他の労働条件が合併により向上していることなどを理由に、退職金規程変更の合理性を肯定している。
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