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退職金の制度 Q&A 相談コーナー

【失敗事例 4】
401kを導入したら巨額の損失発生


社長 弱りました。社員からトンデモナイ文句が出ています。

北見 何がですか?

社長 401kです。当社は5年前に退職金の制度を廃止して、401kを導入しました。ところが、その後の運用がうまくいかなくて、評価損が出ています。

北見 なるほど、どんな感じですか?

社長 社員は100人いるのですが、そのうち損していないのは元本保証の定期積み金方式を採用した人だけで、残りの90人は損害が出ています。中には半減した人も大勢います。投資信託を選んだ人は全滅です。

北見 うーん、なるほど。

社長 それで社員の1人から抗議が出ました。会社側は投資教育もロクにやってくれなかった。だから大損した。大損した責任の一部は会社にもあるというのです。

北見 社員向けの投資教育は行ったのですか?

社長 導入時に1回やりましたが、それっきりです。

北見 だいたい、401kの導入は、会社の意思で行ったものです。社員の意思ではなかったはずです。そう考えれば、会社側にも道義的責任があるはずです。

社長 会社にも責任あり、ですか?

北見 401kは、仕組み自体が中小企業には合わないです。その理由は、60歳以上にならないと給付されないという点です。中小企業は、退職する社員と円満な形で別れたいです。それには一時金が必要です。

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