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鳴門市給食会 元職員 詐欺の罪状認める=徳島

 財団法人「鳴門市給食会」(鳴門市撫養町)元職員による業務上横領事件を巡り、元同僚から約720万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われている、同会元職員の泉英樹被告(43)(同市鳴門町)の初公判が21日、地裁(入江恭子裁判官)であった。泉被告は起訴事実を認めた。
 起訴状によると、泉被告は50歳代の男性職員から退職給付金をだまし取ろうと計画。昨年5月初旬、「退職金を利息の良いところに移し替える」などとうそを言い、同月12日に金を引き出させ、鳴門市内の駐車場で約720万円をだまし取ったとしている。
 検察側は冒頭陳述で、泉被告はギャンブルにのめり込み、消費者金融から借金があったと指摘。その返済のため、経理担当になった2002年から毎年1000万円程度を同会の口座から横領し始めたとした。詐欺事件については「横領を繰り返していたため、当時退職する職員の退職金が払えず、その穴埋めに使った」と動機を明らかにした。
 県警は今月18日、横領の被害が確定した約500万円について、業務上横領容疑で泉容疑者を追送検。検察側は同容疑で年内に2件追起訴する方針を示した。

[読売新聞社 2011年11月22日(火)]