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退職金は懲戒処分した際にもトラブルが多いです
旧美和町長に退職金返納命令 地裁岩国支部判決＝山口
旧美和町（現岩国市）の公共工事を巡る事件で、有罪が確定した元町長の西村幸博前岩国市議（６３）に対し、同市が町長退任時の退職金約１４８０万円の返納を求めた訴訟の判決が７日、山口地裁岩国支部であった。関根規夫裁判官は全額支払うよう命じた。
判決などによると、西村前市議は２０００～０４年の町長在任中に架空工事の支出命令書を偽造したなどとして、虚偽公文書作成・同行使の罪に問われ、０７年１２月、最高裁で懲役１年１０月、執行猶予４年の有罪判決が確定。同町と合併した岩国市は条例に基づき、退職金返納を要求した。西村前市議側は「条例は旧町長には適用されない」として提訴したが、昨年１２月に最高裁が退けた。
市は１月の期限内に西村前市議が返納しなかったため、今回の提訴に踏み切っていた。判決で関根裁判官は「返納命令が適法であることは確定しており、被告の主張はいずれも不当」と判断した。
[読売新聞社 2011年11月8日(火)]
