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退職金の見直しは役所にとっても重要事項

高砂市互助会のヤミ退職金:4億3194万円未回収 800人返還応じず /兵庫

 ◇法的措置も
 高砂市職員互助会(休止)によるヤミ退職金問題で、市は10日の市議会総務委員会で、依然として800人の現・退職職員が返還に応じず、4億3194万円が未回収であることを明らかにした。うち240人は現職員。市は庁内にプロジェクトチーム(リーダー・冨田康雄副市長)を設置して対応を検討しており、場合によっては裁判所への支払い督促の申し立てに踏み切る可能性も示唆した。
 この問題では、互助会による「退職生業資金」と「リフレッシュ助成金」の公費負担分6億7000万円を違法と認めた大阪高裁判決が昨年9月に確定。市は延滞利息を含む約8億6000万円の返還を互助会に求め、これまでに約3億円を回収。先月の神戸地裁姫路支部判決で、市の債権額は4億5034万円(4月12日現在)と確定し、その後、4月28日までにさらに1840万円を回収した。
 委員会で市側は、3月上旬の催告書送付後も回収が進まない理由をただされ、冨田副市長は「(債務者に対し)十分な説明ができていないのかもしれず、申し訳なく思っている」と陳謝。今後、個人面談するなどして説得にあたり、一部の債務者に対しては、法的強制力を伴う支払い督促の申し立ても検討していることを明らかにした。【渕脇直樹】
〔播磨・姫路版〕

[毎日新聞社 2011年5月11日(水)]