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東京都「中小企業の賃金退職金事情」<2>

東京都の「中小企業の賃金退職金事情」によると、「退職金の制度がある会社」が減ってきている

社長 まずお訊きしたいのは、退職金という規程の有無です。最近は低金利ですから、退職金を支払うのは、会社にとって大きな負担です。だから「退職金の制度がある会社」が減ってきていると想像しますが、いかがですか?

北見 はい、この東京都の「中小企業の賃金退職金事情」によりますと、「退職金の制度がある会社」が減ってきています。東京都の「中小企業の賃金退職金事情」を過去に遡って調査してまとめたところ次のようになっています。

「退職金の制度がある会社」の比率
平成22年 81.3%
平成20年 83.4%
平成18年 83.4%
平成16年 83.4%
平成14年 88.8%
平成12年 89.3%
平成10年 86.8%

このようにジワジワと減りつつあります。そして、うんと大昔の退職金の資料も見つけました。昭和57年の東京都の「中小企業の賃金退職金事情」です。それによりますと、95.7%の会社が退職金の制度を持っていました。

社長 へえ、昭和57年なんて、懐かしいですね。そんな時代には95.7%もの会社が退職金の制度があったのですか。こうしてみていますと、平成のご時世になってから、いわゆる日本的な労務管理とか、賃金の制度が崩壊していったのですね。

北見 昭和の良き時代には、当然のように退職金の制度があったのですね。隔世の観です。

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